目立つセルライトを除去するには?マッサージは効かない?
体重の増加とともに、お肌に表出するセルライトが気になってしまう……という経験がありませんか?
スムーズに脂肪を落とせたとしても、セルライトだけは残り続けてしまうケースも多く、きれいなお肌や身体づくりにおいては「どうやってセルライトを除去するか」がカギとなります。
そこで、覚えておきたいセルライトの基本情報とセルライト除去の方法を解説していきましょう。
記事監修者
新宿美容外科クリニック 形成外科医
井上 淳
日本形成外科学会の形成外科専門医としてあらゆる形成美容外科領域での基礎をもとに、25年にわたって多くの美容外科、整形の症例を経験。外科医としての豊富な知識や技術力からスタッフの信頼も厚く、また落ち着きのある性格や優しい対応も人気のドクター。スタッフや患者さまからは、脂肪吸引の匠と呼ばれて、親しまれている。
気軽に受けていただける処置から、高度で複雑な手術まで、患者様に満足していただける最も適した「理想のボディライン、理想のフェイスライン」の追求をしている。カウンセリングは、優しい、初めてでもいろいろと丁寧に教えてくれる、と定評があり、患者様一人ひとりの様々な悩みに正面から向き合っている。
経歴
1992年 | 千葉大学医学部卒業 千葉大学形成外科入局 以後、千葉大学および昭和大学の 関連形成外科勤務 |
2006年 | 都内美容外科クリニック 院長就任 |
2007~2013年 | 都内美容外科クリニック 総院長就任 |
2014年 | 新宿美容外科クリニック 総院長就任 |
セルライトとは?
まずは「セルライト」の基本情報について解説していきます。
セルライトとは、お肌の表面に現れるでこぼことした部分のことです。
足やお腹、腕など、脂肪のつきやすい部分にできやすく「気が付いたらいつのまにかセルライトができていた!」という人もいるのではないでしょうか。
セルライトの正体となるのは、硬くなってしまった脂肪細胞や、繊維組織と言われています。
本来脂肪細胞や繊維組織は、問題がなければ大きく目立つことはありません。
しかし、体外に排出されるはずの老廃物がスムーズに排出されないと、脂肪細胞や繊維組織に絡み目立ちやすい状態になってしまいます。
老廃物は、体内の循環が滞っているとスムーズに体外へ排出されていきません。
身体の循環機能の衰えが、結果としてセルライトが目立つ状態に導いてしまうのです。
セルライトができやすくなる原因
セルライトが体内の循環状態によって発生するのは先ほどご紹介した通りですが、さらにその原因に注目していきましょう。
まず、体内の循環は血流と深く関係します。
そのため身体が冷えているなどの理由で血流が滞っていると、その分老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
セルライトを避けるためには意識的に身体を動かし、血液循環を促さなければいけません。
冷えのほかにも、運動不足や睡眠不足といった生活習慣の乱れも血流を滞らせる原因になります。
「仕事柄座りっぱなしになってしまうことが多い」、「煙草を吸う習慣がある」、「日頃強いストレス下にいる」
こうしたきっかけが、巡り巡ってセルライトにつながることもあります。
もちろん、食生活の乱れも重要なポイントです。
脂っこい食事や糖分の多い食事は、血管をつまらせる原因になります。
そして、肥満の直接的な原因にもなります。
皮下脂肪が増えていくと、その周辺の組織が脂肪によってどんどん圧迫されます。
結果としてやはり血管が圧迫されてしまい、老廃物が溜まりやすい身体になってセルライトの原因になるのです。
さらに、セルライトは加齢の中でつきやすくなる傾向もあります。
年齢を重ねると、どうしても若い頃に比べて代謝が落ちやすくなっていくのではないでしょうか。
若い頃とあまり変わらない生活習慣であっても、代謝が落ちてくると思うように痩せにくくなり、その中でセルライトが気になるようになる人もめずらしくありません。
特にセルライトがつきやすいパーツ
セルライトは、やはり脂肪のつきやすいパーツを中心に目立ってしまいます。
さらに、血流が滞りやすいパーツもつきやすいといえるでしょう。
特に注意しなければならないのが下半身です。
お腹、お尻、太ももなどは、全身が太っていない人でもセルライトがつきやすいので注意が必要です。
日頃デスクワークをしている人など、下半身を動かす機会が限られている人は特に、知らずしらずのうちに下半身にセルライトができてしまいます。
もともと下半身は重力の影響を受けてどうしても血流が滞りやすいことから、日頃からケアが必要になります。
セルライトを目立たなくさせる方法
セルライトは、できてしまわないように日頃から生活習慣を注意するなど予防が効果的です。
◇日頃から運動の習慣をつける
◇脂っぽい食事をとらない
◇ウォーキングなど下半身を使う習慣をつける
◇血流をうながすマッサージを行う
一方で、一度できてしまったセルライトを「完全に消す」ことは、非常に難しいと言えるでしょう。
セルライトができてしまったあとで慌ててマッサージをしたところで、ついている脂肪をなくすことは不可能です。
すでについている脂肪を落とすためには、脂肪吸引のような医療施術を行いましょう。
脂肪吸引とは?
脂肪吸引とは気になる脂肪へ働きかけ、不要な分を取り除く治療のことです。
医療分野の施術として行われる脂肪吸引では、落としにくいパーツの脂肪もピンポイントに除去できます。
一般的に、脂肪を落とすとなると運動や食事によるダイエットをする人も多いでしょう。
しかしダイエットでは「この部分の脂肪をこれだけ落としたい」というようにアプローチすることは難しいものです。
しかし医療分野の脂肪吸引であれば、気になる部分の脂肪だけをピンポイントに除去できます。
例えば「バスト周りの脂肪は残して、下半身の脂肪とセルライトを除去する」ということも可能です。
セルライトの目立たないきれいなお肌へ導きたい人にとって、ぜひ押さえておきたい施術と言えるでしょう。
まとめ
お肌の表面がでこぼこになってしまうセルライトは、見た目の印象も大きく変えてしまう要因となります。
生活習慣や加齢といった日常の中の何気ない出来事からセルライトができてしまうため、日頃から予防を心がけましょう。
一度できてしまったセルライトをなくすのは非常に難しいため、きれいな状態へ戻したいのであれば脂肪除去を検討しましょう。