女性も要注意!いびきの原因とは?病気の可能性もある?
眠っている時の状態は自分でわからないからこそ、不安を覚えてしまいますよね。
気になるポイントとなりやすいのが、眠っている最中の「いびき」です。
周りの人にも迷惑になるため気になってしまう「いびき」のメカニズムや改善方法について解説していきましょう。
記事監修者
新宿美容外科クリニック 形成外科医
井上 淳
日本形成外科学会の形成外科専門医としてあらゆる形成美容外科領域での基礎をもとに、25年にわたって多くの美容外科、整形の症例を経験。外科医としての豊富な知識や技術力からスタッフの信頼も厚く、また落ち着きのある性格や優しい対応も人気のドクター。スタッフや患者さまからは、脂肪吸引の匠と呼ばれて、親しまれている。
気軽に受けていただける処置から、高度で複雑な手術まで、患者様に満足していただける最も適した「理想のボディライン、理想のフェイスライン」の追求をしている。カウンセリングは、優しい、初めてでもいろいろと丁寧に教えてくれる、と定評があり、患者様一人ひとりの様々な悩みに正面から向き合っている。
経歴
1992年 | 千葉大学医学部卒業 千葉大学形成外科入局 以後、千葉大学および昭和大学の 関連形成外科勤務 |
2006年 | 都内美容外科クリニック 院長就任 |
2007~2013年 | 都内美容外科クリニック 総院長就任 |
2014年 | 新宿美容外科クリニック 総院長就任 |
なぜ眠っているときにいびきをかいてしまうの?
眠っているあいだに、いびきをかいてしまう人は少なくありません。
いびきは、眠っているあいだに鼻から声帯へかけての上気道が振動することにより起きるとされています。
眠っているあいだ、筋肉は自然と緩んでいきます。
覚醒時には正しい位置に問題なく置かれている舌の付け根も、脱力することによって喉の方に落ち込んでいきます。
さらに、眠っているあいだは交感神経の影響を受けて上気道の粘膜が厚くなるとされています。
これらの条件が重なることで、気道が狭くなり摩擦が起きやすくなってしまいます。
結果、粘膜が振動しいびきをかきやすくなってしまうのです。
女性ホルモンといびきの関係とは?
いびきをかく人は、一般的に女性よりも男性の方が多いとされています。
これは男性のほうが気道が長く、舌も大きいため脱力時に気道を塞ぎやすいということが関係しています。
もちろん、女性でもこれらの条件に当てはまる人はいびきをかきやすい傾向にあります。
さらに、いびきの発生にはホルモンの影響も無視できません。
女性ホルモンには、上気道の筋肉活動を活性化させる作用があるとされています。
そのため女性ホルモンが活発だと、たとえ眠っていたとしても気道が極端に狭くならないという特徴があるのです。
そのため、男性に比べ女性のほうがいびきをかきにくいんですね。
しかし女性であれば皆いびきをかかないかといえば、そんなことはありません。
女性ホルモンの分泌が少ない人であれば、どうしてもいびきをかきやすい状態となるでしょう。
特に閉経したあとは、いびきをかく女性が増えるとされています。
体調などの兼ね合いもあり、ホルモンバランスが崩れるといびきにも影響を及ぼします。
いびきと病気の怖い関係!
いびきをかきやすい人は、なにか重大な病気が潜んでいる可能性についても考慮すべきでしょう。
前述のように、いびきをかくメカニズムは上気道が狭まることと深く関係しています。
そのため、いびきをかく人は無意識的に呼吸がしにくくなっている人と言えるのです。
眠っているあいだに気をつけるべき病気に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。
これは、眠っているあいだに呼吸が止まってしまう病気です。
そのまま窒息死する……という事態につながるわけではないものの、無呼吸になると心臓の負担がどうしても大きくなってしまいます。
結果として、心筋梗塞などの重大な病気につながってしまいかねません。
また、呼吸が浅くなることで、日常的に安眠しにくくなります。
しっかり眠ったつもりでも身体の疲れがとれていなかったり、体調が回復しなかったりすることもあるでしょう。
また、いびきにつながる病気として鼻の病気も考えられます。
アレルギーや副鼻腔炎のように、鼻がつまりやすくなる病気が原因でいびきが起きているかもしれません。
いびきをかきやすい人は、今一度疾患がないか注目してみるとよいでしょう。
気になるいびきの対策方法
いびき対策として定番なのが、テープを使った方法です。
寝る前に、口が開かないようくちびるにテープを貼ることによって、口呼吸を防ぎいびきを解決します。
ドラッグストアなどに足を運んでも、いびき防止用の専用のテープを見つけられるでしょう。
また、寝る時の姿勢も重要です。
眠るとき仰向けになっているといびきをかきやすくなるため、横向きで寝ることを意識するといびきがおさまる可能性があります。
これは、横向きだと仰向けに比べ舌が喉元に落ちにくくなるためです。
抱き枕を活用し、横向きで寝やすい状態を作ることでいびきをかきにくい睡眠が無理なく実現できるでしょう。
それでも改善しない場合には、クリニックでの治療を検討するのもよいでしょう。
クリニックでは、レーザー治療によっていびきの改善を目指すことができます。
レーザーで気道を切り広げることによって、根本的にいびきをかきにくい状態を実現します。
眠っているあいだのことだからこそ、自力での改善は非常に難しいですから、医師によるサポートのもと改善を目指しましょう。
まとめ
いびきのトラブルは自分で気づきにくく、また改善も難しいため一人で抱えてしまう人も少なくありません。
しかし、いびきによってなんらかの病気の可能性が見えてくることもありますから、まずは一度医師へ相談しましょう。
新宿美容外科クリニックでは、患者様のお悩みに合わせて適切な治療をご提案させていただきます。