粉瘤(アテローム)とは？自己治癒しないから原因や対処法を知っておくことが肝心！

2024年07月01日

粉瘤とは？

粉瘤とは、皮膚よりも下にできた袋の形をした組織が膨らんでできる良性の腫瘍です。

アテロームや、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)と呼ばれるケースもあります。

初期の段階であれば、小さめのいぼでそれほど目立つこともありません。

しかし放置していると「いつのまにか大きくなっていた」ということもあるでしょう。

さらに悪化すると、炎症を起こしたり、化膿したりすることもあります。

見た目が目立つようになるだけでなく、臭いなどのトラブルが発生することもあります。

膿によって痛みや腫れが起きているときには、なるべく早めに膿を出すようにしましょう。

粉瘤は自然治癒しないため、症状を正しく見極め適切な処置を行うことが大切です。

粉瘤の原因とは？

粉瘤が膨らんでしまう理由は、きちんと排出されなかった垢や皮脂などの老廃物がたまってしまうことです。

しかし一方で、そもそもなぜ粉瘤ができてしまうのかといった原因は、実は明確になっていません。

遺伝や体質などの理由によって、もともと粉瘤ができやすいという人もいます。

反対に、家族が粉瘤に悩んでいても自分はあまり症状が出ないという人もいます。

理由が明確でないからこそ、多くの人が正しい知識を持って理解する必要があるでしょう。

また、粉瘤が炎症を起こしてしまう原因には、主に細菌感染が挙げられます。

その場合には、抗生物質を使った治療を行います。

さらにそのほかにも、たまった老廃物に圧力がかかることによって炎症が起きることもあるとされています。

こちらのケースでは、抗生物質による治療での改善は見込みにくいと言えるでしょう。

そのため、治療のためには医師による判断のもと手術を行うことになります。

粉瘤の改善のために行われる治療とは？

粉瘤の治療にはさまざまな方法がありますが、その一つとなるのが「くりぬき法」と呼ばれる治療です。

この治療では、粉瘤の周りに麻酔をした上で、小さな穴をあけて中をくりぬきます。

内容物がなくなると、粉瘤の袋はもとの大きさを失いしぼむため、袋部分を抜き取ることできれいな状態に導きます。

手術時間は早ければ5分程度と、非常に短い時間でできるのが魅力です。

くりぬく部分も小さくできるので、術後も患部が目立ちにくいでしょう。

そのほかの方法に、切開法と呼ばれる方法もあります。

こちらは、粉瘤の上あたりを切開し、丸ごと切除する方法です。

こちらもまずは麻酔を打ってから、メスを使って切開していきます。

切開法の特徴として、粉瘤を一気に摘発できるため再発率を抑えられるという点が挙げられます。

くりぬき法と切開法、どちらの方が向いているかは医師によるカウンセリングの末に決定します。

粉瘤はなるべく早く摘出手術することが大切

このように、粉瘤の治療方法は確立されているため粉瘤ができたからといって思い悩む必要はありません。

しかし覚えておきたいのが「粉瘤は自己治癒しない」ということです。

ニキビやおできなども肌の表面にでき目立ってしまう疾患ですが、これらの場合きちんとしたケアができていなくても、自然と治っていくケースがあります。

粉瘤も同じように考えて放置してしまうと、いつまで経っても改善しないままとなってしまいます。

放置した粉瘤が膨らんでしまった場合、治療が難しくなってしまうこともあります。

また、粉瘤は臭いを伴うことも多く、不快に感じてしまうかもしれません。

そうならないためには、早めに手術することが大切です。

新宿美容外科クリニックでは、気になる疾患のご相談を受け付けています。

もちろん粉瘤のご相談も承っていますので、気になる症状が見られた時にはお早めにご相談ください。

皮膚科の専門医が在籍する当院でh、一人ひとりの状況を判断しながら最適な治療をご案内させていただきます。

まとめ

粉瘤とは、お肌にできてしまうしこりのような良性のできもののことです。

放置していても基本的によくなることはなく、さらに大きく膨らんだり臭いを放ったりする可能性が高く、改善のためには治療が必要になります。

新宿美容外科クリニックでは、粉瘤をスムーズに改善へ導くためのご相談に幅広くお応えいたします。