埋没式で二重にすると糸が取れる?確率と取れてしまったときにすべきこと
埋没式で目元を二重にしたあとは「これでいつでも理想の二重幅を保てる!」と思うことでしょう。
しかし実際は、術後に糸が切れて理想の状態をキープしきれなくなってしまうこともあります。
どのくらいの確率で糸が取れてしまうのか、またそうしたときにどう対処すればいいのか、解説していきましょう。
記事監修者
新宿美容外科クリニック 形成外科医
井上 淳
日本形成外科学会の形成外科専門医としてあらゆる形成美容外科領域での基礎をもとに、25年にわたって多くの美容外科、整形の症例を経験。外科医としての豊富な知識や技術力からスタッフの信頼も厚く、また落ち着きのある性格や優しい対応も人気のドクター。スタッフや患者さまからは、脂肪吸引の匠と呼ばれて、親しまれている。
気軽に受けていただける処置から、高度で複雑な手術まで、患者様に満足していただける最も適した「理想のボディライン、理想のフェイスライン」の追求をしている。カウンセリングは、優しい、初めてでもいろいろと丁寧に教えてくれる、と定評があり、患者様一人ひとりの様々な悩みに正面から向き合っている。
経歴
1992年 | 千葉大学医学部卒業 千葉大学形成外科入局 以後、千葉大学および昭和大学の 関連形成外科勤務 |
2006年 | 都内美容外科クリニック 院長就任 |
2007~2013年 | 都内美容外科クリニック 総院長就任 |
2014年 | 新宿美容外科クリニック 総院長就任 |
埋没法で糸がとれてしまう確率は?
埋没法によって糸がとれてしまうことは「まったくない」とは言い切れません。
しかしその確率については、施術をする医師ごとに考え方が違います。
「2年以内にとれてしまう人の確率は5~10%」、「3年以内にとれてしまう人は35%」、「3年以内にとれる人は25〜35%」
……というように、さまざまなクリニックで施術にあたっている医師が、あらゆる症例をもとにそれぞれ異なる見解を持っているのです。
ざっくりと平均した場合、 1~2年で糸がとれてしまう人は~10%、3年でとれてしまう人は20〜30%と考えられるでしょう。
もちろん、すべての人がとれてしまうわけではなく、何年経っても糸が切れずにきれいな状態をキープできる人もめずらしくありません。
もともとどのような形の目で、どのような手術をしたかによっても、糸のとれやすさは変わっていきます。
埋没法で糸がとれやすい人とは?
埋没法で糸がとれやすい人の特徴として、二重の幅を強引に広くしている人が挙げられます。
二重幅が広いとぱっちりとした印象になりやすく、魅力を覚える人も多いと思いますが、強引に二重を広げることによってどうしても固定力が弱まってしまいます。
たいていの場合、眉毛に近いほど脂肪が厚くなってしまうことから二重幅を広げればその分糸がとれやすくなってしまうのです。
特に、もともとまぶたが厚い人の場合、強度が足りなくなりやすいことからどうしてもとれやすくなってしまいます。
かといって糸をきつくしてしまうと痛くなりやすくなったり、不自然になったりすることから医師とよく話し合うべきでしょう。
適切な幅を選んでいたとしても、糸を留める箇所が少なければ同様にとれやすくなります。
糸が少ない施術であれば腫れやダウンタイムは気になりづらくなるものの、どうしても固定力は弱まります。
「2点止め」、「3点止め」、「4点止め」など留める数は増やすことができますので、医師とよく話し合い決定しましょう。
また、手術後に顔がむくんだり、太ったりすることによって、まぶたが厚くなることでも糸がとれやすくなってしまいます。
体重の変化には常に気をかけ、むやみにまぶたを触ったり、こすったりしないように十分注意してください。
糸がとれてしまうときの前兆はある?
「いつか急に糸がとれてしまうの?」と不安に感じるかもしれませんが、多くの場合、急にとれてしまう訳ではありません。
その前から少しずつ糸が緩んでいき、やがてとれてしまう……というように糸がとれるのにも順序があります。
二重のラインが薄くなったり、前よりも幅が狭くなったりといった前兆が見られたら「糸がとれるかも?」と考えて注意しておきましょう。
どんどん緩くなっていくと、そのうちに目がむくんでいる日や腫れているときには一重に戻るようになります。
前兆が見られたとき、無理に二重へ戻そうとまぶたを引っ張ったり、アイプチをしたりすると、皮膚が伸びてしまいかえって逆効果になりかねませんので、下手に手を加えないようにしてください。
ただし、思わぬ強い衝撃がかかってしまうと、このような順序を飛ばして突然糸が切れることもあります。
糸がとれてしまったときの対処法
糸がとれてしまったときには、まずは糸が出ていないかチェックしてください。
埋没法の糸は安全なものなのですから、基本的にはそのままでも問題はありませんが、糸がでていると腫れや炎症の原因になりかねません。
そうならないためには、クリニックへ相談して出ている糸を適切に抜いてもらってください。
特に、眼球側に出てしまった糸は眼を傷つけかねません。
なんとなく目が痛かったり、違和感があったりするときには、なるべく早く医師へ報告してください。
もしも再手術を行いたいのなら、前回手術したクリニックで保証があるかどうか確認するとよいでしょう。
クリニックによって、1年、3年、永久といった保証期間があり、期間内なら無料、もしくはより安い金額で再手術できる可能性があります。
状態によっては埋没法での再手術は難しく、切開法を勧められる可能性もあるため、自己判断せずに現状を確認しながら医師と最適な方法を相談しましょう。
埋没法と切開法の違いを確認
埋没法の糸が取れてしまった場合、再手術をする場合には切開法になります。
埋没法との違いをわかりやすく解説している動画を用意しました。
この動画を見て再手術の際の参考にしてみてください。
まとめ
メスを使わない埋没法は比較的簡単に二重を手に入れられる一方で、糸が切れてしまうとすぐ元に戻ってしまいます。
数年内に糸が切れてしまう人もいるため、前兆が見られたら注意しましょう。
もし糸が切れてしまったら、すぐにクリニックへ連絡し医師へ相談してください。
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