色素沈着とは?できてしまう原因と対処法
お肌に見られる変化のひとつに「色素沈着」があります。
きれいなお肌を手に入れるためにも色素沈着とはどんなものなのか、原因と対策を改めてご紹介しましょう。
現在色素沈着が気になっている人も、早めに対策をとっておきたい人も参考にしてくださいね。
記事監修者
新宿美容外科クリニック 美容皮膚科
伊藤 看護師
日本脱毛協会認定看護師。美肌治療や脱毛の施術について様々な経験を積む。特に、ニキビ・ニキビ跡・クレーターの治療が得意。患者様や周りのスタッフからは「柔らかく、人なつっこい面倒見がよい」「優しい」とよく言われており、仕事が丁寧で早く、いろいろなことに気づき行動できると好評。
コメント:ニキビでものすごく悩まれていた患者様に施術をご案内して、改善が見られた際に、「伊藤さんに相談して治療進めていただけて良かった」と言われてとても嬉しかったです。思っていたよりも奥が深く、患者様との関わりで喜んでいただき、患者様から「やってよかった、ありがとう」と言われることに、やりがいを感じます。
患者様の気持ちに寄り添って、親身になって接することを心がけています。美肌のことは、ぜひご相談ください。
色素沈着とは
色素沈着とは、お肌の表面に見られる黒ずみや茶色のシミのようなものです。
メラニン色素が多く分泌されてしまうことでお肌の表皮や真皮に色がついてしまい、色素沈着になってしまうのです。
「シミ」、「色素沈着」とまとめられてしまうことも多いですが、具体的にはいくつかの種類があります。
例えば「肝斑」は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
こちらは薄い茶色から濃い茶色までの色素沈着です。
境界線がぼんやりしていることや、左右対称に出現することが肝斑の特徴と言えるでしょう。
「炎症後色素沈着」は、ニキビや火傷によって炎症を起こしてしまった部分にできる色素沈着です。
お肌は炎症すると、回復させるためにメラニンを生成しますが、そのあとのターンオーバーがスムーズにいかないと思うように消えずに黒ずみとして残ってしまうのです。
「老人性色素斑(日光性黒点)」と呼ばれるものは、丸いフォルムをしています。
米粒大のものや数センチに至るものもあり、紫外線にあたりやすい場所に出ることから目立ちやすいと言えるでしょう。
「雀卵斑(じゃくらんはん)」は、いわゆる「そばかす」です。
小さな粒のような薄い斑点が、散らばるように出現することが特徴です。
こちらは遺伝のことも多く、思春期ごろに目立ち、年齢を重ねる中で少しずつ緩和することもあります。
色素沈着の原因とは?
色素沈着が起こる主な原因として、例えば紫外線や日焼けが挙げられます。
紫外線はお肌の内側にまで入り込んでしまうと、お肌へ非常に大きなダメージを与えてしまいます。
このダメージから、お肌のもともとの美しさを守るために「メラニン色素」が生成されます。
メラニン色素は本来紫外線ダメージを抑えてくれる存在ですが、過剰に生成されると色素沈着の原因になってしまうのです。
お肌への刺激はどのようなものもダメージにつながりますが、その中には例えば「摩擦」もあります。
洗顔時、ついタオルで顔をゴシゴシとこすっていませんか?
お肌の老廃物をうまく排出しようと、やみくもにマッサージをしていませんか?
そうした何気ない刺激も、色素沈着のきっかけになってしまうのです。
また、お肌にとっての悪影響は外的なものだけだけでなく、内的なものもあります。
日頃からストレスを感じやすい状態だったり、ホルモンバランスが乱れていたりすると、お肌は敏感な状態に陥りやすくなってしまいます。
どれほど紫外線対策を徹底し、保湿もしながらお肌を守っていたとしても、食生活や生活習慣が乱れていれば色素沈着しやすい状態になりかねません。
色素沈着の正しいケア方法とは?
色素沈着が気になるときや、これから色素沈着しないように予防するためにはまず紫外線対策を徹底しましょう。
日焼け止めクリームをしっかり塗るのはもちろんのこと、帽子や日傘を併用することも大切です。
日差しの強い日だけでなく、曇り空の日でも意外と紫外線は強いものです。
また、紫外線は夏だけでなく5月ごろから10月ごろまでと長い期間お肌へ影響を与えています。
「今日は紫外線が強そうだから」と考えて対策するのではなく、常日頃から意識しましょう。
さらにお肌を健やかな状態に導くためには、生活習慣を見直すことも大切です。
しっかり睡眠をとる、ストレスフリーな生活を目指す、栄養バランスの優れた食事を心がける、野菜や果物を中心によく噛んで食べるなど……。
何気ない習慣に思えるかもしれませんが、お肌への影響は大きいものですので、注意しましょう。
運動不足の人や喫煙の習慣がある人も、健康的なお肌へ導きたいなら、この機会に見直してみましょう。
すばやくきれいなお肌にしたいならクリニックへ相談を
色素沈着は、時間をかけて丁寧にケアしていけば、少しずつ目立たない状態へしていくことができます。
一方で効果には限界がありますので、「すぐに色素沈着がまったく気にならない状態にする」ということはなかなか難しいものです。
しっかり改善したいのであれば、クリニックへ相談しましょう。
クリニックではレーザー治療をはじめ、内服薬・外用薬などさまざまな治療方法によって色素沈着にアプローチします。
近年ではレーザーの種類も増え、これまで対処が難しいとされていた肝斑に対応できるレーザーも新たに登場しています。
これまで「肝斑や色素沈着は治らないもの」と考えていた人も、今一度相談してみることで解決策が見つかるかもしれませんよ。
まとめ
茶色や黒の跡がお肌に残ってしまう色素沈着は、自力ではなかなか消しにくいため悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
日頃から紫外線対策を徹底し、生活習慣も見直すことによって改善へ導きましょう。
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