ほうれい線はシワじゃないって本当?真実とアンチエイジングの方法
笑ったときや頬の肉を持ち上げたとき、くっきりと浮かぶほうれい線は、見た目年齢を大きく変えてしまいます。
「このシワさえなければ、若く見えるのに……」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、実はほうれい線はシワではありません。
いったいどういうものなのか、対策とあわせて解説していきましょう。
記事監修者
新宿美容外科クリニック 美容皮膚科医
戸枝 幹夫
専門は美容皮膚科。脱毛やお肌の悩みについて、スタッフと連携しながら、常に新しい技術を探求して取り入れており、スキンケア分野で進化し続ける美容皮膚科医を目指している。
患者さまによって肌状態は様々であり、一般的に対応できるアプローチでも、場合によってはやめた方が良い場合も有るので、患者さまの抱える悩みをしっかり伺ったうえで、ベストな方法を提案するよう取り組んでいる。
コメント:治療のメリットだけではなく、デメリットも包み隠さずご説明しております。デリケートな悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。
目次
ほうれい線は「年齢を重ねた人にできるもの」ではない
ほうれい線といえば、年齢を重ねた人の頬にできるもの……というイメージがあるかもしれません。
しかし実は、ほうれい線は年齢に関係なくどんな人でも持っている、シワではないものです。
英語ではほうれい線を「nasolabial fold」、つまり鼻唇の溝といい、医学用語でもほうれい線は鼻唇溝(びしんこう)とされています。
頬と鼻や唇のあいだにある溝として扱われおり、シワではなくあくまで「溝」なのです。
原因には頬部分にある筋肉の付き方、さらには骨格が関係しています。
そのためほうれい線ができるかどうかに年齢は関係なく、若い人でもほうれい線がくっきり出る人は少なくありません。
年齢に関係なく「ほうれい線が目立つタイプ」とは?
年齢に関係なく、ほうれい線が目立ってしまう人には、やはり骨格に特徴があるという共通点が挙げられます。
東洋人には、頬骨が高い骨格の人が多い傾向にありますが、そうした人はほうれい線が目立ちやすいと言えるでしょう。
また、出っ歯など口元が前に出ている人も、ほうれい線が目立ちやすい傾向にあります。
骨格的にどちらもあわせもっている人の場合には、若くともほうれい線で悩まされてしまうことがめずらしくありません。
さらに頬の脂肪の付き方も影響します。
頬の脂肪がない人に比べ、お肉がしっかりついている人のほうが持ち上がる頬肉も多く、その分ほうれい線がくっきりと目立ちやすくなります。
年齢を重ねるたびにほうれい線が深くなるのはなぜ?
骨格や体質についてはほうれい線が目立ちやすいタイプでないという人、もっと言えば「若い頃はほうれい線が気にならなかったのに、突然目立ちはじめた」という人もいるでしょう。
原因としては、年齢を重ねる中で頬の筋肉や皮膚がたるんでいきやすいことが挙げられます。
頬がたるんで皮膚が徐々に下がってくると、持ち上げたときにほうれい線がくっきりと目立ちやすくなってしまうためです。
お肌のたるみは、コラーゲンやエラスチンといった成分が失われることで起きてしまいます。
これらはハリのあるお肌に必要不可欠な成分ですが、年齢とともに失われやすいため、歳を重ねる中でどんどんほうれい線が目立つ状態になっていくのです。
保湿ケアを徹底することによってハリのあるお肌をキープしやすくはなるものの、やはり若い頃に比べればどうしても変化を感じやすくなるでしょう。
化粧水や乳液、美容液を使ったセルフケアはもちろんのこと、年齢に応じてプラスアルファの対策も必要になります。
ほうれい線を目立たなくさせる対処法
くっきりと目立つほうれい線が気になる場合には、マッサージなどのセルフケアを行うことによって目立ちにくい状態へ導くことができると言われています。
ところが、マッサージを行うことによって皮膚が伸び、かえってたるみが起きやすくなる可能性もあるのです。
先ほど解説した通り、たるみはほうれい線を目立たせる原因のひとつです。
つまり、ほうれい線を消そうとした結果、かえってほうれい線が目立ちやすくなってしまう可能性があるのです。
こうした悪循環を招かないためには、クリニックに相談し、専門知識を保有する医師によるサポートを受けながら改善へ導くとよいでしょう。
ほうれい線を目立たなくさせる施術には例えば、お肌のハリをよみがえらせるヒアルロン酸を注入する方法などがあります。
注入の際には、豊富な実績を保有する医師がお顔全体のバランスを見ながら、細かく調整していきます。
細かな調整をくりかえすことで、不自然さがなくほうれい線が目立たなくなっていき、さらに美しい雰囲気へ導く効果を期待できます。
そのほかにも、クリニックではほうれい線対策に効果的な施術を選ぶことができます。
まずは医師による適切なカウンセリングを行い、どのような施術があるのか、またどのような施術が自分に向いているのか確認してみるとよいでしょう。
まとめ
ほうれい線は「年齢を重ねるとでてくるシワ」と考えられがちですが、実際は「年齢に関係なく出てくる溝」と分類することが可能です。
骨格や脂肪の付き方によって、若い人でも年齢に関係なく目立つものですので、なるべく早く対策しておきましょう。
クリニックでは、医師の判断により細かく調整しながらほうれい線を目立たなくさせることができますので、まずはカウンセリングを受けましょう。
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