未成年者も施術を受けられる？脂肪吸引の年齢制限

2024年07月01日

記事監修者
新宿美容外科クリニック　形成外科医

井上　淳

日本形成外科学会の形成外科専門医としてあらゆる形成美容外科領域での基礎をもとに、25年にわたって多くの美容外科、整形の症例を経験。外科医としての豊富な知識や技術力からスタッフの信頼も厚く、また落ち着きのある性格や優しい対応も人気のドクター。スタッフや患者さまからは、脂肪吸引の匠と呼ばれて、親しまれている。
　気軽に受けていただける処置から、高度で複雑な手術まで、患者様に満足していただける最も適した「理想のボディライン、理想のフェイスライン」の追求をしている。カウンセリングは、優しい、初めてでもいろいろと丁寧に教えてくれる、と定評があり、患者様一人ひとりの様々な悩みに正面から向き合っている。

経歴

1992年	千葉大学医学部卒業　 千葉大学形成外科入局 以後、千葉大学および昭和大学の 関連形成外科勤務
2006年	都内美容外科クリニック 院長就任
2007～2013年	都内美容外科クリニック 総院長就任
2014年	新宿美容外科クリニック 総院長就任

所属学会

日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会会員
日本美容外科医師会会員
日本外科学会会員

資格

日本形成外科学会 形成外科専門医

脂肪吸引の年齢制限について

「未成年だけど、周りから体形のことでばかにされるのがつらい。脂肪吸引をして、体形を変えたい」

「もう高齢の域だが、これからの人生を前向きに生きるために、脂肪吸引をして理想のボディを手に入れたい」

このように考える人が気にするのが、「脂肪吸引の年齢制限」です。

若年層が脂肪吸引の手術を受けることは、可能ではあります。

ただし、未成年者の場合は、必ず保護者の同意書が必要になります。

特に高校生以下の場合は、「保護者の同伴」が求められるケースが多いので注意が必要です。

なお、「何歳から同伴が不必要になるか」は、クリニックごとによって異なります。

また、同意書の偽装なども否定できないため、電話で親権者に確認をとるというクリニックもあります。

対して、高齢者の脂肪吸引については、未成年者ほどは厳密には定められていません。

「病気などを抱えていないのであれば、高齢者でも受けられる」としているクリニックも多く、「年齢」だけを理由に断られることはあまりないでしょう。

ただ、事前に医師の診療を受けた方が安全です。

若年者と高齢者が脂肪吸引を受けるリスクについて

では、なぜ、「一般的な年齢」と異なり、未成年や高齢者に対してはこのような措置がとられているのでしょうか。

まず、支払いの問題。

18歳未満の場合は、本人の意思で医療ローンを使うことはできません。

また、20歳未満の場合は、連帯保証人とし親権者の同意が必要です。

特に脂肪吸引は高額になりやすいので、クリニック側としても慎重になる必要があります。

次に、健康上の問題。

人間は年をとると、回復力が低下します。

高齢者は、そうではない人に比べると傷の治癒が遅れたり、たるみが戻らなかったりする確率が高くなります。

加えて、未成年者の場合はまだ脂肪吸引のリスクなどに対しての理解が不十分であるため、慎重に考えるべきだという意見もあります。

特に、脂肪吸引はそれほど緊急性が高くないものであるため、警鐘を鳴らす専門家もいます。

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未成年と高齢者の脂肪吸引のために

脂肪吸引は、自分の体形を変えるためのもっとも確実な方法のうちの一つです。

脂肪吸引を行うことで、自分に自信を持つことができ、前向きな気持ちで人生を歩んでいけるという人もいます。

このような考え方は、もちろん否定されるべきものではありません。

ただ、もし何かトラブルが起きたときに、未成年者や高齢者は周りからのサポートを必要とします。

そのため、周囲の人に対して理解を求め、また信頼のおける病院で施術を受けることが大切になってきます。