やわらかい印象の目元に
目の下のクマ目袋(アイバッグ)の突出が根本の原因ですが、目袋のすぐ下の頬がやせることによって、実は大きく強調されます。
その部分の皮下脂肪の量を増やして埋めると、その上の目袋は「袋ではなくなる」ので、クマが消失します。
実際、目袋の部分の「眼窩脂肪」の除去すなわち「脱脂術」のみを施術された患者さまは、クマは改善しているが若返っていない場合が少なくありません。
目の下の目袋の突出とは逆に、目の上は加齢とともにヘコんできます。
脂肪注入は、デコボコを作らないように精密に上瞼のボリュームを増やします。
このあたりの皮下脂肪がやせると、顔の骨の輪郭がよく見えるようになります。
人間のみならず、ほ乳類は全て、顔の骨の輪郭があらわになると、歳を取った個体に見えるのです。
これはほ乳類の宿命です。皮下脂肪を増やして、骨を見えなくすると、例外なくより若く見えます。
解剖学的に「ミッド・フェイス・ライン」などと呼ばれることからも分かるように、程度の差こそあれ、誰もがこのゴルゴラインを持っています。
そしてそれが深くなればなるほど、みな老けた顔貌になります。
このゴルゴラインが頬の中でもいちばん盛り上がっていれば、それが理想的な若い頬の形です。
若く愛らしいアイドルは、やはり例外なく、そんな頬の形をしています。
ゴルゴラインはどこにもなく、笑っていなくとも笑って見えるような、きれいな丸く盛り上がった頬を持っています。
目立つゴルゴラインがあったり、頬がやせて平たくなって丸みがなかったりすると、法令線が非常に目立つようになります。
たるんで見える原因がほうれい線にあるように思えてきますが、実はほうれい線は「無実」です。
若く愛らしいアイドルは、みなほうれい線が「深い」のです。
いえ、正確には、ほうれい線の上の頬がとても盛り上がっていて、頬とほうれい線の落差が大きいほうれい「斜面」になっているのです。
最高に若く愛らしい「赤ちゃん」だって、「深いほうれい斜面」を持っています。
さらに笑ったりした時には、最高に深い斜面になります。
実はそれが人類の「若く見える模範解答」に相違ありません。
形成外科専門医としての
あらゆる形成美容外科領域での基礎をもとに、
満足していただける最高の結果を追求します。
1992年 | 千葉大学医学部卒業・千葉大学形成外科入局。 以後千葉大学および昭和大学の形成外科勤務。 |
2006年 | 都内美容クリニック 院長就任 |
2007年~2013年 | 都内美容外科クリニック 総院長就任 |
2014年 | 新宿美容外科クリニック 総院長就任 |
脂肪注入では、できるだけたくさんの脂肪組織が生着するように、多めに注入します。そのため、ヒアルロン酸注入時のようなわずかな腫れではなく、1週間ほどはむくみが目立ちます。
しかし、注入量は患者さまのご希望に沿って決定しますから、あまりむくまないようにしたい方には少なめに注入したり、マスクをしてお仕事ができる方には多めに注入したりと、調整します。
注入量の約35%が生着し(生き残り)、その後一生涯生き続けます。
そうです、脂肪注入は「脂肪移植」なのです。
35%は少ないと思われるかもしれませんが、お顔の片側の「目の下広範囲」(クマ、その下の頬、および頬骨の下まで広範囲)に6mlの脂肪を注入した場合は、生着する脂肪の量は 6×0.35=2.1ml です。
つまり、お顔の片側に、ヒアルロン酸で言えば2本分、お顔全体では4本分のボリュームが増えます。
これが、一生、生き続ける脂肪の量ということになります。
血圧脂肪移植の先進国であるアメリカでも脂肪組織そのものを、つぶつぶの状態で注射器によって移植する場合の生着率は、40%を超えることはありません。
顔面では35%ほど、胸では25%~30%ほどです。
脂肪組織を濃縮させて移植して、より高い生着率を実現するという方法も、もし100%生着しても、濃縮して注入量がごく少なくなってしまうのでは、実際に増えるボリュームは不十分で、あまり意味がありません。
脂肪を注入した部位を、できるだけ長時間、穏やかにクーリングすると
より多くの脂肪が生き残り、生着率が上がります。
体温より10~15℃くらい低い程度で十分で、冷た過ぎると逆効果です。
術後1ヶ月ほどは、できるだけ長時間クーリングしていただいています。
脂肪移植というもの自体は、何十年も前から行われているもので、正しく行えば、同じ場所に何度行っても問題ない非常に安全な手技です。
当院院長は、脂肪注入で細菌の感染を招いたことも一度もありません。
ただ、間違った方法で行うとトラブルを招きます。
間違った方法とは、一度に限界量を超える量を注入してしまう、まんべんなく注入せずに偏った注入をする、 乳腺組織層に注入してしまう(胸の脂肪注入の場合)などです。
形成外科のトレーニングを受けた医師ならば、このような間違った方法で移植を行うことはありません。
スジの多くない、柔らかい脂肪組織が採取できる場所で、やせている方でも十分な量が得られる場所といえば、 大腿の内側(内もも)や、下腹部です。
大腿内側の場合は、そけい部に小さな穴を開けて、そこから脂肪吸引のミニ版のような器具で採取します。
採取する量は10ml~15mlですから、片方の内ももから採取しても、左右差が生じることはほぼありません。
下腹部の場合は、おへその内側のシワに沿って小さな切れ込みを入れて、そこから採取します。
いずれもキズは抜糸のいらない方法で閉じて、傷跡はほぼ消えてしまいます。
患者さまのご希望で、上記以外の場所から採取することもあります。
むくみは1週間~10日くらいでだいぶ落ち着きますが、多めに注入された方は、この間は少し気になるでしょう。
しかし、そのような方も、術後2週間~3週間の時期に、ちょうどいい理想的な形になります。
メスで切る手術ではなく、針を刺すだけなので、内出血の紫色は多くの場合出現しません。
ゴルゴラインを完全に消し去る方法として、脂肪注入は最適です。
硬いヒアルロン酸でさえ太刀打ちできないゴルゴライン。
英語ではミッド・フェイス・リガメント(靱帯)と呼ばれるくらい、硬い繊維組織がそのミゾを作っている正体です。
このミゾを盛り上げるには、皮膚の下にある繊維組織をほぐしてスペースを作り、そこにずっと長持ちするものを入れてあげなくてはなりません。
長持ちするものといっても、プロテーゼのような固体では、顔面にメスを入れたり(論外です)、口腔内から挿入したり(患者さまの身体の負担が大きい)と、不適切です。元々そこに十分にあった脂肪組織を使用するのが、最適です。
※料金はすべて税込み価格となります。
目の下 | ¥400,000 (税込¥440,000) |
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ゴルゴライン | ¥400,000 (税込¥440,000) |
頬のコケ | ¥400,000 (税込¥440,000) |
額 | ¥400,000 (税込¥440,000) |